賃貸住宅を検討するときに、駅や近隣の施設から徒歩でどのぐらいかかるかという時間はとても重要なポイントになるでしょう。
しかし、たとえば、徒歩10分が実際にどのぐらいの距離になるか、ご存知でしょうか。
ここでは、不動産会社の賃貸住宅のチラシや広告で見かける徒歩〇分の計算、算出理由や確認方法などについて解説していきます。
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不動産会社が作成している賃貸住宅のチラシや広告、webサイトなどで駅や近くの施設まで徒歩〇分と書いてあるのを目にしたことがあるかたは少なくないのではないでしょうか。
この徒歩での時間(徒歩所要時間)は、 不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)で定められているもので、徒歩1分=80mと決まっています。
ちなみに、1分以内は切り上げになり、徒歩10分であれば721m~800mの距離で、駅に直結しているマンションの場合も徒歩1分として計算されます。
この徒歩1分=80mは健康な女性がハイヒールで歩いたときの早さと考えられていて、実際に公正取引委員会の女性が歩いた速さを計測して、データをまとめたものです。
以前は、徒歩1分=100mで計算されていましたが、女性の足の速さも考慮してほしいという指摘があり、今の速さに決まりました。
ですから、男性やスニーカーを履いた女性などはもう少し早く歩けるでしょう。
また、計算に使われる道路の距離は、実際に歩く距離を表し、直線距離ではありません。
賃貸住宅を探す人のほとんどが駅からの距離を重視していて、特に、駅まで10分以内、遠くても15分以内の条件で探す人が多いです。
徒歩10分以内であれば、歩くのも苦ではないです。
しかし、徒歩15分程度になると距離も1.2kmとなり、人によっては疲れていたり荷物が重かったりすると、バスに乗りたくなるような距離です。
一般的には、駅から1km程度、12~13分ぐらいが歩くのに無理のない距離と言えるでしょう。
これが駅まで徒歩20分になると、遠くて住めないという人が多く、住むにしても自転車やバスを利用することが多くなります。
一方で、家賃は駅から離れれば離れるほど安くなるので、多くの人が家賃と利便性で悩むかもしれません。
賃貸住宅の徒歩所要時間の算出理由と注意点
賃貸住宅の徒歩所要時間には、他にも算出理由と注意点があります。
徒歩所要時間はあくまで距離を元に算出したものなので、信号待ちの時間、踏切が開くまでの時間は含まれていません。
また、階段や坂道があって時間がかかったとしても、徒歩1分=80mの計算条件は変わりません。
ですから、実際に歩いてみると、書いてある時間よりもかなり時間がかかった、思ったよりも早く着いたということも少なくないので、注意が必要です。
なかにはハイヒールだと歩きにくい道もありますし、雨の日には駅の近くのアーケードがある商店街が通ることもあるでしょう。
履いている靴や天候によっても、徒歩所要時間は変わります。
また、道路の距離は、家の敷地の入り口から駅の敷地の一番近いところを結ぶ距離を用います。
そのため、あくまで駅のいくつかある入り口の中で、一番近い入口までの時間を計算するのであって、改札口やホームまでの時間は含まれません。
大きな駅の場合、駅に着いてから電車に乗るまでに5分以上かかることもありますし、駅の構内が混みあって、思うような早さで歩けない場合もあります。
また、アパートの階段やマンションのエレベーター、敷地内の道なども計算には含まれていません。
そのため、駅までの徒歩所有時間は10分以内だとしても、結局15分、20分かかる可能性もないとは言えません。
ショッピングセンターなどへの所要時間でも同じようなことが言えます。
大きなショッピングセンターの場合は敷地や駐車場も広いので、実際にお目当ての店に行くまでには、記された徒歩所要時間ではとても間に合わないでしょう。
また、徒歩所要時間だけではなく、バス所要時間も注意が必要です。
このバス所要時間にかかる時間は、あくまでもバスに乗っている時間だけで、バスに乗るまでの時間は含まれていません。
バスに乗るまでの時間は、乗る時間帯やバスの本数によっても異なります。
特に、雨の日は乗る人が多かったり渋滞に巻き込まれたりと普段より時間がかかってしまうことも多いので、注意が必要です。
バス利用の場合は、事前にバスの時刻表や本数をチェックすることが大切です。
仕事などで帰りが遅く駅からバスを利用する人は、駅に着いた時点でもうバスがなくなっているということもあるので、特に気をつけなればなりません。
賃貸住宅の徒歩所要時間の確認方法
賃貸住宅のチラシやwebサイトで見る徒歩所要時間は、あくまでも目安なので気をつけなければいけないということは繰り返しお話をしてきました。
物件探しの際にもし時間に余裕があれば、実際に駅まで歩いて確認するといいでしょう。
表示されている時間と実際歩いた時間にずれがあると思っていただいたほうがいいですし、一番近いとされている道が必ずしも一番いい道とは限りません。
たとえ一番近い道でも、交通量が多かったり、車の抜け道だったり、夜は暗くて人通りがほとんどないような道だったりしたら、他の道を通ったほうがいいでしょう。
また、時間によっては、子どもたちの通学路と一緒になるときもあり、ゆっくり歩く必要がある道もあります。
そのような場合は他の道を通ったほうが早く目的地に着く可能性もあります。
一番いいのは、実際に通勤時間帯に行って歩いてみることです。
開かずの踏切という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、踏切を通るような道は、朝晩は日中に比べて、電車の本数が多くなります。
また、通勤時間帯は急行や快速電車などが通ることも多く、踏切がなかなか開かないことも多いです。
もし踏切が開くまで待っていたり、迂回のための歩道橋まで歩いていったりすると、どうしても時間がかかってしまうでしょう。
もちろん賃貸住宅の部屋探しの際に、通勤時間帯に合わせて、物件があるところまで行くのは大変だと思うので、あくまでできる範囲でしてみてください。
実際に行けないけれど確認したい場合や遠隔地など遠くにいながら、ネットの情報だけで物件を決めたい場合は、インターネットの地図サイトを使ってみるといいでしょう。
地図サイトの多くは、ルート検索で最適な道が自動で調べられます。
また、通勤先までの到着時間を入力すれば、家を出る時間、駅についてから乗り換えにかかる時間なども表示されるので、とても便利です。
他にも地図サイトをおすすめする理由としては、物件の周辺の施設やそこまでの徒歩所要時間などもわかる点です。
徒歩だけではなく、自転車やバスを利用する際の時間も表示されます。
また、駅までの道のりの景色が表示される地図サイトもぜひチェックしてみてください。
町の雰囲気や駅までの道の様子、坂道や階段、道幅などもよくわかるので、見ているだけでも十分に雰囲気は伝わります。
他にも自転車で駅まで行こうと考えている人は駅の近くの駐輪場の場所も事前にチェックしておくといいでしょう。
まとめ
今回は不動産会社のチラシやwebサイトで見る、徒歩所要時間の計算方法や算出理由、注意点、確認方法などについて解説をしてきました。
賃貸住宅を探す場合、駅や近くの施設までの徒歩所要時間は決め手の1つになります。
実際に歩いてみると、もっと時間がかかることもあるので、できるだけ自分の足で歩いて確認してください。
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